コンピューターウイルスへの注意と対策  (09/2/1 改) 安倍

ウイルス対策の5原則

  1. プロバイダにウイルス駆除登録する。
  2. 英文件名で「添付ファイル」があるメールがきたら、内容を見ずに即削除する。
  3. Windows を自動的にUpdateする。
  4. ネットからファイルをダウンロードする場合は、信用できるサイトからのみにする。
  5. ウイルス駆除ソフトをインストールする。

数年前までのウイルスは殆どがメール経由でした。 最近のウイルスの多くはWebサイトやUSBメモリ経由です。
また、数年前までのウイルス発信者はいわゆる愉快犯で自分の能力を誇示するのが目的でしたが、最近は経済的利益が主な動機になっているようです。
その変化に応じて対策手法も多様化しています。

世界では連日新ウイルスが登場しています。 ウイルスに感染すると、パソコンに支障がでるばかりでなく、貴方のパソコンから情報が抜き取られたり、気づかないうちに貴方のパソコンからウイルスのコピーや迷惑メールが自動発信されてしまいますので多くの人に迷惑をかけます。
「インターネットに繋いでいるだけで感染する」タイプのウイルスもあります。 これらのウイルス対策事項をまとめました。

  1.ウイルスの感染ルート

今まで流行したウイルスの感染ルートには下記の種類があります。

a) メールの添付ファイルをクリックすると感染する。
b) Webサイトからファイルをダウンロードして感染する。
c) USBメモリ経由で感染する。
d) インターネットに繋いでいるだけで感染する。
e) メールの本文を見るだけで感染する。

  2.上記それぞれの特徴と対策

 a) メールの添付ファイルをクリックすると感染
 b)Webサイトからファイルをダウンロードして感染
 c)USBメモリ経由で感染
 d)インターネットに繋いでいるだけで感染。 
 e)メールの本文をみるだけで感染

注1)危険な添付ファイル
殆どのウイルスはメールの添付ファイルに仕込まれています。 このウイルスはwindows や Internet Explorer の対策(VerUP/UPdate)がしてあっても添付ファイルを「クリック」すると感染します。  Outlook Express では写真などの添付ファイルはクリックしなくても見えますから不用意なクリックは止めましょう。 
Wordや、Excel を見るにはクリックが必要ですが、はっきり本文で確認してからクリックしましょう。 本文に断りがない限りクリックしないでください。
Word、Excelは添付ファイル名の末尾(拡張子)が、それぞれ.doc、.xls ですから分かります。※)
「不審な添付ファイル」はクリックしないで発信者に確認してください。

※).doc、.xls の末尾名(拡張子)は、ワード、エクセル の添付ファイルとして一般に使われますが、マクロというプログラムにウイルスを仕込んで勝手に添付される場合があります。 この場合、ファイル実行時(クリックした時)に「マクロを実行しますか?」 と警告の質問が表示されますから、「NO」と応えれば大丈夫です。 (一般メールではマクロ付ファイルは添付しません)。

注2)Windowsの修正プログラムをダウンロード(UPdate)する方法:
1)インターネットに繋ぐ
2)パソコンの「スタート」メニューにある「Windows Update」をクリックする。(WindowsXPでは「全てのプログラム」を開いて選択)

Windows はウイルス問題ばかりでなく、しばしば欠陥が見つかって修正プログラムが提供されていますからUpdateしましょう。
Updateは手動でなく、設定で自動的にUpdateすることができます。
このタイプのウイルスに対しては、ウイルス対策ソフトでも対応できますが、MicroSoft 社の情報をもとに対応しますから MicroSoft 社のUPdate対応のほうが早いはずです。

注3)Internet Explorer を 新しいVersionにUPgradeする方法:
Internet Explorer のVersionが古い「Ver4.** やVer5.5」の方はVer.6 、あるいはVer 5.5 SP2へのVerUPが必要です。
(現在のVersionは「ヘルプ」→「バージョン情報」で確認できます)
Internet Explorer を VerUPすれば Outlook Express も同時にVerUPされます。

解説とダウンロードサイトへのリンク:
http://www.update.microsoft.com/
http://www.microsoft.com/japan/enable/products/security/

  3. ウイルス駆除ソフト 

ウイルス駆除ソフトを導入する方法は 最も確実な方法ですが、パソコン誌情報によれば100%安全ではありません。 それに、多くのソフトは費用がかかり、かつパソコンの性能を低下させます
怪しげなサイトにはアクセスしない。 という自信があるなら不要でしょう。

無償のウイルス駆除ソフト
 マイクロソフト社では、無償でウイルス駆除ソフトを提供しており、サイトからダウンドードできます。
 Microsoft Security Essentials

有料、高機能の、ウイルスチェック/駆除ソフト:
ウィルスセキュリティ ZERO (ソースネクスト)
  ソフトが安く、かつ年会費不要で更新してくれる。
ウイルスバスター (トレンドマイクロ)
  初心者でも一番使い易いという評判です。
Norton Internet Security (シマンテック)
  機能が一番優れていて、ヘビーユーザー向けのようです。
マカフィー Internet Security(McAfee社)
  メモリー消費が少ないからメモリの余裕のないPCに良い。

ただし、ソフト製造日以後に発生した新ウイルスに対しては、 そのままでは対応できません。 それぞれ各社のサイト(ホームページ)にアクセスして最新「定義ファイル」に更新します。  「定義ファイル」とは、各種ウイルスのデータベースで、PC内のファイルとこの定義ファイルを照合して検出します。
ですから、ウイルス駆除ソフトを導入しても古い状態のままでは新ウイルスには無力です。通常自動的に最新定義ファイルがダウンロードされます。
これらの駆除ソフトは、いろいろなパソコン誌に1ケ月の試用版が付録として添付されていますからまずこれで試してみるのも良いでしょう。

  4.無償ウイルスチェック

自分のパソコンにウイルスが潜んでいるかどうかは下記サイトから無償でチェックできます。ただし、駆除はしてくれません。

・シマンテック社
 http://www.symantec.co.jp/region/jp/securitycheck/index.html

・トレンドマイクロ社
 http://www.trendmicro.co.jp/hcall/index.asp

ウイルス情報サイト
 IPAセキュリティセンター情報 
 警察庁情報

  もし、感染したら

もし、感染してしまったら、あわてず次のアクションが必要です。

  1. まずパソコンのインターネット回線を切り離す。 そうしないと外部へウイルス発信が続きます。
    (3)b)の市販ウイルスチェック/駆除プログラムを購入してパソコンに導入し、ソフトの指示に従ってウイルス検出/駆除します。 (すでにウイルス駆除ソフトが導入されている場合は再導入します)
    「ウイルスがありません」と表示されたら念のため、インターネット回線を繋いで駆除ソフトのサイト(ホームページ)にアクセスして最新「定義ファイル」に更新し、再度検出/駆除操作する必要があります。
    ただし、そのままインターネット回線に繋ぐとウイルスが自動的に発信される可能性があります。 その防止のため下記a)b)のいずれかの操作をします。
    a)アドレス帳や送受信メールボックスの内容を全て削除します。アドレス帳には自分のアドレスのみを登録します。(※1) あるいは
    b)Emailの送信機能を一時的に停止させます。(※2)

    (※1) 重要なデータは削除前にフロッピやCDRなどの外部メモリに移して本体と切り離しましょう。 
    (※2) OutlookExpressの送信機能を一時的に停止させる方法:
    「ツール」→「アカウント」→「プロパティ」→「サーバー」 で表示される送信メール(SMTP)の文字列を適当に1文字だけ書換えます。
    (ウイルス駆除後、もとに戻す必要がありますから書換え前の文字はメモしておきます。)
    そうすれば送信はできない状態になりますからインターネット回線を繋いでもウイルス発信の恐れはなくなります。

    インターネット回線を繋いで駆除ソフトのサイト(ホームページ)にアクセスして最新「定義ファイル」に更新し、再度検出/駆除操作をします。 これでウイルスは駆除されます。幸運に恵まれれば貴方のパソコンも回復します。
  2. でも、多くのウイルスは、パソコン本体内のデータや基本ソフトを破壊します。その場合は駆除ソフトはもはや効果ありません。 ハードデスクが使用可能なら必要なデータをバックアップした後、パソコン付属のリカバリーデスクを使用して購入時の状態に戻すか、修理屋行きとなります。 病原ウイルスと違い、「数万円の修理費で回復する」と思って諦めるしかありません。

 

 

 

 

 


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