Office2007、特に、Excel2007 での互換性問題 2008/8/23 安倍

一般に、DISKでパッケージ付属のOfficeは別PCでも使用OKで、PC購入時にPCにインストール済みの場合は別PCへの使用は不可
のようだ。
FMV-PC(VISTA)にDISKでパッケージ付属のOffice2007は、ライセンス認証が必要だが別PCのDell-PCでも使用OKだった。

Office2007には、グラフィックを手軽に作成できる新機能「SmartArt」ができたがOffice2003 との互換性がなく、この機能はWord2003や、Excel2003 で表示できない。
新旧Version 間の互換性の問題は特にExcel2007 に多く、Excel2007では基本的な関数計算の範囲では互換性は問題ないが、図形に関する新メニューや新機能を使うと多くの場合警告メッセージがでて Excel2003 でうまく表示されない。

上位互換性の問題
ソフトが VersionUP した場合は、上位互換性は確保されているのが一般的です。 すなわち、旧Version で作成したファイルは新Version で読み込むことは可能です。 しかし
Excel2007/PowerPoint2007 ではソフトの構造が基本的に変わったため 上位互換性も一部犠牲になり ワードアートによる図形やテキストボックスを使用した Excel2003 は Excel2007 で開くと 再現されない場合がある。

例:Excel2003 で作成した このファイル は2007で開くと下記のように再現されない。

   
Excel2003 でワードアートで作成   左の Excel を 2007 で開く  

一方、Word2007 は上位互換性は問題ないようだ。 

互換編集モード
Word2007 の場合は、旧Word の互換編集モードがあり このモードで作成すれば Word2003 との相互互換性は問題ない。  Word2007 では新規作成の際、いったんWord97-2003 形式で保存すると、以後 編集が自動的に互換モードになり、「SmartArt」などの互換性がない機能は旧機能に切り替わる。 一方、
Excel2007 にも 一応互換編集モードはあるが あまり機能しない。  保存の段階で初めて旧 Excel 形式と互換性がない旨の警告メーッセジが表示されてあわてることになる。 したがって、こまめに保存操作をして互換チェックをする必要がある。

他人への配布
ユーザーとしては Office2007 の新メニューは自分でプリントする場合はいいが、他人への配布には配慮が必要です。
互換性がない Office2007 の新機能を使ったファイルを(Office2007を持たない)他人へ配布する場合は、当分の間は
1)PDF変換する。
2)相手に、「Office2007 互換パック」
 https://www.microsoft.com/japan/users/2007office/0702/02.mspx
 をダウンロードしてください」と依頼する。
3)Webページ保存して画像のみを使う。
しか方法はないようです。


Office2007のファイル形式

Office2007 はXML(eXtensible Marakup Language) 形式で記述されている。 XMLとはHTMLと同じく、データをタグをつけたテキストで記述する方式。
これに、画像などのテキスト以外のファイルをそのまま別ファイルで保存し、これらの複数のファイル全体をZIP形式で圧縮してある。
だから、Office2007 の拡張子、.docx や、.xlsx を .zip に変えて解凍すると各要素を見ることができる。

XML は国際標準として認められているが、Office2007 のファイル形式はMS社独自規格で国際標準ではない。
MS社 が強引に採用した独自のファイル形式によるもので批判が集中したため、ISO認定の「ODF規格」
http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenDocument
に歩み寄る動きもあるようです。
http://www.urlfan.com/local/officeodf/33237148.html
(上記サイトはUnicode表示にしないと文字化けする可能性あり)
これまたMS社の“後だしジャンケン”として批判されているようです。


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