Gmailを利用した メール保存と、迷惑メール撃退 | 安倍 毅 08/9/18、改10/11/11 |
・プロバイダでの迷惑メール除去技術が進み、この方法は殆ど必要なくなったようです。 12/8/21
・Gmail で、他のメールアドレスを発信元として発信する設定はできなくなったようです。
ただし、過去に設定してあった場合は有効。(14/12)
- Gmailに登録すると、従来のメールアドレスを使用したまま長期間のメール保存、迷惑メール除去などのGmailの優れた機能を利用できる。
- その方法として、プロバイダーからの「転送法」と、プロバイダーへの「2段POP法」の 2法を紹介します。
- パソコン誌では[2段POP法]を紹介している例が多いですが、「2段POP法」は1時間近くの配信遅延が生じる場合があります(09/4現在)。
- Outlook Express を使って説明しますが、他のメールソフトでも殆ど同じ設定で利用できます。
1) 「転送法」のメール設定 |
- まず、Gmail のアカウントを取得する。
- Outlook Express で受発信するメールサーバーをプロバイダーと Gmail の2つにする。
- プロバイダからGmail へ メール転送する。
- 送信は、Gmailサーバー、プロバイダサーバー、どちらでもよい。
転送法 原理図 |
注意: 転送設定はプロバイダサーバー側で行う。Gmail側では転送設定しない。
プロバイダサーバーは受信と同時に転送するので配信遅延はない。
具体的手順
1) | Gmail のアカウントを登録し、メールアドレス: ***.@gmail.com を取得する。(無料) |
2) | Gmail からの発信アドレスをプロバイダアドレスにする設定: (プロバイダから発信する場合も、返信操作ではGmail発信となるのでこの設定は必要) Gmail 画面右上の「設定」 → 「アカウントとインポート」 → 「名前」 → 「別のアドレスからメッセージを送信」 → 名前と、プロバイダアドレスを入力、「SSLの項はチェックせず」→ 「次のステップ」 →(どちらかにチェック) → 「次のステップ」 → 「確認メールの送信」 をクリック。 すると、 確認のためのメールが来信するので指示に従ってチェックする。 「アカウントとインポート」の画面で プロバイダアドレス右側表示: デフォルト(標準設定)に設定」をクリック。 その下の「メッセージの受信時」で、 「常にデフォルトアドレスから返信する」にチェック。 以上の設定で、Outlook Express、WindowsMail などのメールソフトや、WEBメール、携帯、の差出人アドレス がプロバイダアドレスになる。 |
3) | Outlook Expressで、Gmail アカウントを追加設定:
|
4) | 自分のプロバイダで、Gmail へ転送設定する(これが「転送法」の特徴)。 ここで、
「転送後プロバイダサーバーにはメールを残さない」設定にする。 以上 |
- プロバイダサーバーは受信と同時に転送するので配信遅延はない。
- 複数の端末や携帯からもアクセスする場合は “recentモード”※1) にする。
- 送信は、Gmailサーバー、プロバイダサーバー、どちらでもよいが、“recentモード”の設定をした場合、
・送信サーバーをGmail にする(既定値にする)と、送信済メールの控が受信フォルダにも残る。
・送信サーバーをプロバイダにすると、返信/転送操作の場合のみ控が受信フォルダに残る。
・送信時にプロバイダをアカウント指定すれば控は残らない。
- Outlook2003/2007 の場合:
・ 「ツール」 → 「オプション」 → 「メールセットアップ」 → 「送受信」 → 「編集」 で
受信プロバイダ、Gmail 、両者共送信受信にチェックを入れる。、
・ 「ツール」 → 「アカウントの設定」で既定値をプロバイダアカウントにして、かつ、表示されるアカウントの順番をプロバイダ、
Gmail の順にする。(Outlook ではアクセスするアカウントの順番を変えられる)。逆の順番にすると送信できなかったりすることがある。原因不明。
・プロバイダによっては、送信サーバー設定で「メールを送信する前に受信メールサーバーにログオンする」にチェックを入れる必要がある場合あり。※2) - Outlook2007 で発信サーバーをGmailにしたい場合: 上記設定ではGmail での発信は 発信アドレスがGmail アドレスに固定される(プロバイダアドレスを入力するとエラーとなり送信できない)。
送受信サーバー設定を下記にすると 発信アドレスをプロバイダアドレスにできる。
・ユーザ情報の電子メールアドレス: プロバイダアドレスを入力
・送信サーバ:smtp.gmail.com / port 25 または587 暗号 TLS
(この設定はImapでの送信設定だが全体をImap設定にすると送信はできるが受信はできない。原因不明)。
Outlook2003、その他の場合は、Gmail の「設定手順」参照。
※1)recentモード : メールソフト設定のサーバーユーザ名 (ID)「 ****@gmail.com 」 を 「 recent:****@gmail.com 」 に置き換える。 複数端末に最近30日間のメール(送信済みの控も)が来信する。 gmail解説を参照。
※2)サーバーが POP before SMTP 仕様の場合は制約があります。
2) 「2段POP法」のメール設定 |
- まず、Gmail のアカウントを取得する。
- Gmail でプロバイダーのメールを受信(POP受信)できるように設定する。
- Outlook Express で受信するメールサーバーをプロバイダーから Gmail に変更する。
- 送信は、Gmailサーバー、プロバイダサーバー、どちらでもよい。
2段POP法 原理図 |
具体的手順
1) | 上記「転送法」メール設定 具体的手順1)と同じ |
2) | 上記「転送法」メール設定 具体的手順2)と同じ |
3) | Gmail でプロバイダーのメールを受発信できるように設定(これが2段POP法の特徴): 「受信したメッセージのコピーをサーバーに残す」にはチェックを入れない(初期設定のまま)。 |
4) | Outlook Expressで、Gmail アカウントを追加設定:
※)Gmail仕様が変更になり、この方法は他のGmailアカウントの場合にのみ適用となった。 Gmail以外は下記になった。 以上 |
注意:
- この方法では、GmailがプロバイダサーバーからPOP読み込みする頻度が1時間1回程度になる場合があり、その時は、最大1時間の配信遅延が生じる。
- 携帯端末や複数の端末からアクセスする場合は “recentモード”※1) にする。
- 送信は、Gmailサーバー、プロバイダサーバー、どちらでもよいが、“recentモード”の設定をした場合、
・送信サーバーをGmail にする(既定値にする)と、送信済みメールの控が受信フォルダにも残る。
・送信サーバーをプロバイダ にすると、返信/転送操作の場合のみ控が受信フォルダに残る。
・送信時にプロバイダをアカウント指定すれば控は残らない。
・受信送信別アカウントを禁止しているプロバイダもある。※2)
- Outlook2007 で発信サーバーをGmailにする場合: 上記設定ではGmail での発信は 発信アドレスがGmail アドレスに固定される(プロバイダアドレスを入力するとエラーとなり送信できない)。
送受信サーバー設定を下記にすると 発信アドレスをプロバイダアドレスにできる。
・ユーザ情報の電子メールアドレス: プロバイダアドレスを入力
・送信サーバ:smtp.gmail.com /port 25 または587 暗号 TLS
(この設定はImapでの送信設定だが全体をImap設定にすると送信はできるが受信はできない。原因不明)。
Outlook2003、その他の場合は、Gmail の「設定手順」参照。
※1)“recentモード” : メールソフト設定のサーバーユーザ名 (ID)「 ****@gmail.com 」 を 「 recent:****@gmail.com 」 に置き換える。gmail解説を参照。
※2)サーバーが POP before SMTP 仕様の場合は制約があります。
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