メールソフト比較   07/12/8  16/12 改  安倍

メールソフト「Outlook Express」はVISTAになって名前が「WindowsMail」 に変わり、さらにWindws7では無くなりました。
Windws7 以後では後継の「WindowsLiveMail」をネットからダウンロードして利用することとなった。

この変更で
・外観、使い方は従来と殆ど差はない。
・アドレス帳が変わり、メールへの宛先入力がやりにくくなった。 ※1)
  宛先が数10名になったらこのメールソフトは適していず、Outlook20** あるいは、ThunderBird等に切替えたほが良いと思われます。
・アドレス帳でフリガナソートが可能になったが、Excel からはフリガナは直接はインポートできない。
・メッセージや、アドレスが個別ファイルとなり、各データがメールソフトなしでも中身が見えるようになった。
ということのようです。 その他、従来からあったいくつかの欠点を引き継いでいます。

 メールソフト 比較表 

赤字: 欠点
 緑字: 利点
  WindowsLive (7/10)
WindowsMail (VISTA)
Outlook2003 (WinXP)
Outlook2007 (VISTA)
Outlook2016 (Win10)
ThunderBird
(Mozilla)
Outlook Express 6  (WinXP)     Win10
メールアプリ
メールデータ
形式

メッセージは個人ごとにファイル名: *** .eml、アドレスも個人ごとに ***.contact で保存

htmlメールは使えない。※6)

メッセージ、アドレスなど 全てのフォルダが統合した 一括ファイル *** .pst で保存。
これは長所でもあるが、
〜数100MBの巨大データファイルになるため 少々重く日常のバックアップが面倒(USB3に期待)

保存は分類フォルダ単位で.msf形式

HTML受信メールを転送の際、文末空白を削除すべし。レイアウトが崩れる。下書き段階では判別できない。 文全体の範囲指定でcheckできる。
 メッセージは分類フォルダごとにファイル名: *** .dbx、アドレスも分類フォルダごとに***.wabで保存  Webメール
Outlook.com
をサポートする
メールアプリ

pop設定
メッセージ、アドレスファイルは単独で読める
 メッセージ、アドレスファイルは単独では読めない。 
テキスト変換で単独で読める。 
メッセージ、アドレスファイルは単独で読めない  メッセージ、アドレスファイルは単独では読めない。 
Outlook Express →
Outlook200* → テキスト変換で単独で読める。  
 
送信済みメール
のBcc発信記録
あり
WindowsMailは なし※3)
あり
 
 
メッセージを
テキスト形式で保存
(フォルダ単位)
不要
(ファイルは単独で読めるから必要なし)
可能
不可
アドオンソフトで可能
 不可  
メッセージの
エクスポート
サブフォルダーは無視
 
サブフォルダー毎に可能
サブフォルダー毎に可能
 サブフォルダーは無視  
     
 アドレス帳の
サブフォルダ分類
 なし
(本メールソフト最大の欠点)
 あり   アドレス帳は独立したアプリ「People」を使う。   
アドレス帳から
メール宛先記入
メール作成画面でカテゴリから個別選択できない
 アドレス帳サブフォルダから個別に選択できる 左同
 Drag & Drop 可能
アドレス帳サブフォルダから個別に選択できる 
アドレス帳のフリガナ
ソート/検索
あり
あり 
あり
 あり 
Excel から
アドレス帳の
インポート

CSV経由。ただし文字コード を unicode に変更する必要がある。※1)2)

Excelから直接、
あるいはCSV経由
CSV経由
.文字化けしたら文字コード を unicode に変更
※2)
 CSV経由
フリガナのインポート不可
フリガナのインポート可
フリガナはニックネームなど別項目にしてインポート可。
フリガナのインポート不可   
インポート先は主フォルダ
のみ
サブフォルダにインポート可
サブフォルダにインポート可
インポート先は主フォルダのみ   
Excel へ
アドレス帳の
エクスポート
CSV形式で可。 ただし、
フリガナのエクスポート不可
コード を unicode に変更
 する必要がある。
※2)
サブフォルダ含めて一括エクスポートされる
CSV形式で可。 ただし、フリガナのエクスポートは姓は 不可、名は可(バグ?)。 2007はOK。
DOS形式可、Windows形式不可
( これもバグ?)
CSV形式で可。
フリガナのエクスポート不可
 CSV形式で可。 ただし、
フリガナのエクスポート不可
 
 複数アカウント     不可  
アカウントの
エクスポート/
インポート
・ エクスポート/ インポート機能あり。 なし 
・同一PC内でWindows(Live) Mail/Outlook Express → Outlook 2003/2007 へアカウントをCopyできるが逆は不可。
Outlook/ ExpressOutlookからのインポート可能
・ エクスポート/ インポート機能あり。   
自動
Bcc発信※5)
 ×  
付加機能   Photo Mail機能        
       
迷惑メール
自動除去機能
あり
あり
( 殆ど役立たず)
あり
( 学習型)
 なし  
Google
Windows
デスクトップ検索
全文高速検索対象 ※4)
 
 
用途 20-30名以下の小規模メール交換用 高機能汎用 Office付属なのでフリーではない フリーで高機能 20-30名以下の小規模メール交換用   

各メールソフト使用感想は下記参照 

WindowsMail /WindowsLive

Outlook2003 /2007/2016

ThunderBird 

Win10メールアプリ


1)Windows(Live)Mail ではアドレス帳にサブフォルダはないからインポートすると他のアドレスと統合されてしまう。
グループ化宛先(カテゴリー)があるが、ここにはインポートできない。
この統合アドレス帳は、アイウエオのフリガナソートが可能になったが、Excel表からはフリガナは直接インポートできず
ニックネームなど別項目にインポート後変更する必要があり扱いにくい。

※2) Outlook Expressと同じく、CSV経由でインポート/エクスポートできるが 日本語化が不十分で、そのままでは文字化けしてしまう。
文字コード をunicode(UTF-8)に変更する必要がある。
方法:
Excelからのインポート:
・Excel で CSV形式保存 →
・Notepad などのエディタで読込み → 文字コード をunicode(UTF-8) に指定して保存 →
・このファイルを WindowsMail /ThunderBird でインポート。
Excelへのエクスポート:
・WindowsMail /ThunderBirdで ファイル → エクスポート → Windowsアドレス帳 → CSV → エクスポート → ファイル名と保存先指定 → 項目選択 → 完了
・このファイルを Excelで カンマ区切り、unicode(UTF-8) を指定して読み込み。
・この指定ができず文字化けの場合、いったんNotepad などのエディタで読込み → 文字コード ANSIで保存、 Excelでカンマ区切り読込み。
・エクスポートではサブフォルダ内もすべて一括エクスポートされるが、Excel表内ではフォルダごとに並ぶからここで種分けできる。

ネットでもこの問題が指摘されてます。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070904/281166/  
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=7308-7752&rid=282
これもMicroSoft社日本法人の責任でしょう。

※3) 送信済メールの Bcc宛先を知る方法:
WindowsMailではBcc発信の記録が、送信済みメールに残らない。
メールリストで、プロパティ → 詳細 で表示するヘッダー情報の中に全てのBcc宛先アドレスがあるので、そこから知ることができる。

※4) 複数のメールソフトを使用する場合、デフォルトのメールソフト以外が検索対象となるには数時間かかる時があるらしい。

※5) この機能で Gmail/Hotmail へ発信し、さらに受信メールもここへ自動転送すると、大容量 Gmail/Hotmail をメール保管庫として利用できる。過去のメールの検索にも便利。
  ThunderBird: 標準機能   
  LiveMail: http://rentalhomepage.com/wlbcc/
  Outlook2016: http://blog.wanichan.net/entry/2017/03/01/112038  |  https://yutalog.net/outlook2016-bcc-settei/

※6) Outlook20** の最大の問題:
htmlメールで発信すると、無意味な winmail.dat というファイルがしばしば添付されたり、添付ファイルがwinmail.dat に化ける。
これは送信相手がOutlook20** 以外の場合に生じる。 したがってhtmlメールは使えない。
https://itojisan.xyz/trouble/11746/

 連絡先 Excel とのデータ インポート/エクスポート

 こちらをご参照ください。

Outlook の「連絡先」を、同じOutlook のアドレス帳に入れる方法:
 連絡先内のフォルダを右クリック → プロパティ → Outlook アドレス帳 → 「アドレス帳にこのフォルダを表示」にチェック

WindowsMail アドレス帳への新規記入: メッセージの作成 → 宛先 → 新しい連絡先


 結局、メールソフトはどれがいいのか

Outlook2003 〜 2016

Outlookのデータ ***.pst はメールに関してはOutlook2007 と、2003 で相互にデータ互換がある。(2002以前は不可)
 だから新PCでOutlook2003を利用すれば新たな費用は発生しない。
・Outlook2003なら、メールに関する操作性や機能はOutlook2007と殆ど変わらない。
 メールや連絡先はエクスポート/インポートを使えば相互に移行できる。その他のデータは不可。
  http://questionbox.jp.msn.com/qa3950794.html
 両者の違いは、 Outlook2007では迷惑メールの除去機能あり。という程度の差で
  Maxデータサイズ両者20GB で差がない。(Outlook2002 以前はMax2GB
   http://support.microsoft.com/kb/830336/ja
・Outlookのデータサイズが巨大で日常のバックアップに少々時間がかかる問題は、新PCの処理速度UPと
 USB3による転送速度UP(理論値10倍、実測4倍近くで内蔵HD並み)で改善の見込みがある。

WindowsLiveMail

アドレス帳にサブフォルダ機能がなく、宛名入力が検索主体の方式で使いにくい。
・複数アカウントが使える。
・PhotoMailというクラウド(OneDrive)利用の写真添付機能がある。

ThunderBird

Outlook Express に一番近いメールソフトである。
WindowsLive Mailと操作性は似ていて、これらの欠点が改善され ている。例えば

というわけで、ThunderBird が一番いいと私は思う。

いや、いっそのことメールソフトをやめてGmail にするといいかもしれない


 メール内容の検索 

MailStore Home
いろいろなメールソフトのメールをバックアップし、高速に全文検索・閲覧できるソフト。
「Outlook Express」「Outlook」「Windowsメール」「Thunderbird」などのメールソフトのほか、POP3/IMAPサーバー上のメールをバックアップすることも可能。

ただし、Google DsktopSearch や、WindowsSearch など最近の検索では、PC内のメールデータも高速で検索できるようになったので、
このソフトの価値はなくなるかも知れない。

 雑情報 

Outlook Express で「整理するとは」

Outlookの archive.pst(1) (2)  (3)

 (ネット情報) Outlook Express からの乗換え案内 

  PC online 「Windows メール乗換え案内」 より

  1. Vistaの標準メールソフトを知ってますか?
  2. Outlook ExpressのメールデータをWindowsメールに移す その1
  3. Outlook ExpressのメールデータをWindowsメールに移す その2
  4. メッセージ、アカウント情報をWindowsメールに取り込む
  5. アドレス帳のデータをWindowsメールに取り込む
  6. Windowsアドレス帳を利用する際の注意点
  7. Windowsメールにメールルールを移すには?
  8. メッセージやアカウント、アドレス帳のバックアップ
  9. アドレス帳をエクスポートすると名前が文字化けする!?

BACK                                                 以上

 

 

 

 


 
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