メールソフト「Outlook Express」はVISTAになって名前が「WindowsMail」 に変わり、さらにWindws7では無くなりました。
Windws7 以後では後継の「WindowsLiveMail」をネットからダウンロードして利用することとなった。
この変更で
・外観、使い方は従来と殆ど差はない。
・アドレス帳が変わり、メールへの宛先入力がやりにくくなった。 ※1)
宛先が数10名になったらこのメールソフトは適していず、Outlook20** あるいは、ThunderBird等に切替えたほが良いと思われます。
・アドレス帳でフリガナソートが可能になったが、Excel からはフリガナは直接はインポートできない。
・メッセージや、アドレスが個別ファイルとなり、各データがメールソフトなしでも中身が見えるようになった。
ということのようです。 その他、従来からあったいくつかの欠点を引き継いでいます。
メールソフト 比較表 |
WindowsLive (7/10) WindowsMail (VISTA) |
Outlook2003 (WinXP) Outlook2007 (VISTA) Outlook2016 (Win10) |
ThunderBird (Mozilla) |
Outlook Express 6 (WinXP) | Win10 メールアプリ |
|
メールデータ 形式 |
メッセージは個人ごとにファイル名: *** .eml、アドレスも個人ごとに ***.contact で保存 |
htmlメールは使えない。※6) |
保存は分類フォルダ単位で.msf形式 HTML受信メールを転送の際、文末空白を削除すべし。レイアウトが崩れる。下書き段階では判別できない。 文全体の範囲指定でcheckできる。 |
メッセージは分類フォルダごとにファイル名: *** .dbx、アドレスも分類フォルダごとに***.wabで保存 | Webメール Outlook.com をサポートする メールアプリ pop設定 |
メッセージ、アドレスファイルは単独で読める |
メッセージ、アドレスファイルは単独では読めない。 テキスト変換で単独で読める。 |
メッセージ、アドレスファイルは単独で読めない | メッセージ、アドレスファイルは単独では読めない。 Outlook Express → Outlook200* → テキスト変換で単独で読める。 |
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送信済みメール のBcc発信記録 |
あり WindowsMailは なし※3) |
あり
|
|||
メッセージを
テキスト形式で保存 (フォルダ単位) |
不要 (ファイルは単独で読めるから必要なし) |
可能 |
不可 アドオンソフトで可能 |
不可 | |
メッセージの エクスポート |
サブフォルダーは無視
|
サブフォルダー毎に可能 |
サブフォルダー毎に可能 |
サブフォルダーは無視 | |
アドレス帳の サブフォルダ分類 |
なし (本メールソフト最大の欠点) |
あり | アドレス帳は独立したアプリ「People」を使う。 | ||
アドレス帳から メール宛先記入 |
メール作成画面でカテゴリから個別選択できない |
アドレス帳サブフォルダから個別に選択できる | 左同 Drag & Drop 可能 |
アドレス帳サブフォルダから個別に選択できる | |
アドレス帳のフリガナ ソート/検索 |
あり |
あり | あり |
あり | |
Excel から アドレス帳の インポート |
CSV経由。ただし文字コード を unicode に変更する必要がある。※1)2) |
Excelから直接、 あるいはCSV経由 |
CSV経由 .文字化けしたら文字コード を unicode に変更 ※2) |
CSV経由 | |
フリガナのインポート不可 |
フリガナのインポート可 |
フリガナはニックネームなど別項目にしてインポート可。 |
フリガナのインポート不可 | ||
インポート先は主フォルダ のみ |
サブフォルダにインポート可 |
サブフォルダにインポート可 |
インポート先は主フォルダのみ | ||
Excel へ アドレス帳の エクスポート |
CSV形式で可。
ただし、 ・フリガナのエクスポート不可 ・コード を unicode に変更 する必要がある。※2) ・サブフォルダ含めて一括エクスポートされる |
CSV形式で可。 ただし、フリガナのエクスポートは姓は 不可、名は可(バグ?)。 2007はOK。 DOS形式可、Windows形式不可 ( これもバグ?) |
CSV形式で可。 フリガナのエクスポート不可 |
CSV形式で可。 ただし、 ・フリガナのエクスポート不可 |
|
複数アカウント | 可 | 不可 | |||
アカウントの エクスポート/ インポート |
・ エクスポート/ インポート機能あり。 | なし ・同一PC内でWindows(Live) Mail/Outlook Express → Outlook 2003/2007 へアカウントをCopyできるが逆は不可。 |
Outlook/ ExpressOutlookからのインポート可能 |
・ エクスポート/ インポート機能あり。 | |
自動 Bcc発信※5) |
△ | △ | ○ |
× | |
付加機能 | Photo Mail機能 | ||||
迷惑メール 自動除去機能 |
あり |
あり ( 殆ど役立たず) |
あり ( 学習型) |
なし | |
Google Windows デスクトップ検索 |
全文高速検索対象 ※4)
|
||||
用途 | 20-30名以下の小規模メール交換用 | 高機能汎用 Office付属なのでフリーではない | フリーで高機能 | 20-30名以下の小規模メール交換用 |
※1)Windows(Live)Mail ではアドレス帳にサブフォルダはないからインポートすると他のアドレスと統合されてしまう。
グループ化宛先(カテゴリー)があるが、ここにはインポートできない。
この統合アドレス帳は、アイウエオのフリガナソートが可能になったが、Excel表からはフリガナは直接インポートできず、
ニックネームなど別項目にインポート後変更する必要があり扱いにくい。
※2) Outlook Expressと同じく、CSV経由でインポート/エクスポートできるが
日本語化が不十分で、そのままでは文字化けしてしまう。
文字コード をunicode(UTF-8)に変更する必要がある。
方法:
Excelからのインポート:
・Excel で CSV形式保存 →
・Notepad などのエディタで読込み → 文字コード をunicode(UTF-8) に指定して保存 →
・このファイルを WindowsMail /ThunderBird でインポート。
Excelへのエクスポート:
・WindowsMail /ThunderBirdで ファイル → エクスポート → Windowsアドレス帳 → CSV → エクスポート → ファイル名と保存先指定 → 項目選択 → 完了
・このファイルを Excelで カンマ区切り、unicode(UTF-8) を指定して読み込み。
・この指定ができず文字化けの場合、いったんNotepad などのエディタで読込み → 文字コード ANSIで保存、 Excelでカンマ区切り読込み。
・エクスポートではサブフォルダ内もすべて一括エクスポートされるが、Excel表内ではフォルダごとに並ぶからここで種分けできる。
ネットでもこの問題が指摘されてます。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070904/281166/
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=7308-7752&rid=282
これもMicroSoft社日本法人の責任でしょう。
※3) 送信済メールの Bcc宛先を知る方法:
WindowsMailではBcc発信の記録が、送信済みメールに残らない。
メールリストで、プロパティ → 詳細 で表示するヘッダー情報の中に全てのBcc宛先アドレスがあるので、そこから知ることができる。
※4) 複数のメールソフトを使用する場合、デフォルトのメールソフト以外が検索対象となるには数時間かかる時があるらしい。
※5) この機能で Gmail/Hotmail へ発信し、さらに受信メールもここへ自動転送すると、大容量 Gmail/Hotmail をメール保管庫として利用できる。過去のメールの検索にも便利。
ThunderBird: 標準機能
LiveMail: http://rentalhomepage.com/wlbcc/
Outlook2016: http://blog.wanichan.net/entry/2017/03/01/112038 | https://yutalog.net/outlook2016-bcc-settei/
※6) Outlook20** の最大の問題:
htmlメールで発信すると、無意味な winmail.dat というファイルがしばしば添付されたり、添付ファイルがwinmail.dat に化ける。
これは送信相手がOutlook20** 以外の場合に生じる。 したがってhtmlメールは使えない。
https://itojisan.xyz/trouble/11746/
連絡先 Excel とのデータ インポート/エクスポート |
Outlook の「連絡先」を、同じOutlook のアドレス帳に入れる方法:
連絡先内のフォルダを右クリック → プロパティ → Outlook アドレス帳 → 「アドレス帳にこのフォルダを表示」にチェック
WindowsMail アドレス帳への新規記入: メッセージの作成 → 宛先 → 新しい連絡先
結局、メールソフトはどれがいいのか |
Outlook2003 〜 2016
・Outlookのデータ ***.pst はメールに関してはOutlook2007 と、2003 で相互にデータ互換がある。(2002以前は不可)
だから新PCでOutlook2003を利用すれば新たな費用は発生しない。
・Outlook2003なら、メールに関する操作性や機能はOutlook2007と殆ど変わらない。
メールや連絡先はエクスポート/インポートを使えば相互に移行できる。その他のデータは不可。
http://questionbox.jp.msn.com/qa3950794.html
両者の違いは、 Outlook2007では迷惑メールの除去機能あり。という程度の差で
Maxデータサイズ両者20GB で差がない。(Outlook2002 以前はMax2GB)
http://support.microsoft.com/kb/830336/ja
・Outlookのデータサイズが巨大で日常のバックアップに少々時間がかかる問題は、新PCの処理速度UPと
USB3による転送速度UP(理論値10倍、実測4倍近くで内蔵HD並み)で改善の見込みがある。
WindowsLiveMail
・アドレス帳にサブフォルダ機能がなく、宛名入力が検索主体の方式で使いにくい。
・複数アカウントが使える。
・PhotoMailというクラウド(OneDrive)利用の写真添付機能がある。
ThunderBird
Outlook Express に一番近いメールソフトである。
WindowsLive Mailと操作性は似ていて、これらの欠点が改善され ている。例えば
というわけで、ThunderBird が一番いいと私は思う。
いや、いっそのことメールソフトをやめてGmail にするといいかもしれない。
メール内容の検索 |
MailStore Home
いろいろなメールソフトのメールをバックアップし、高速に全文検索・閲覧できるソフト。
「Outlook Express」「Outlook」「Windowsメール」「Thunderbird」などのメールソフトのほか、POP3/IMAPサーバー上のメールをバックアップすることも可能。
ただし、Google DsktopSearch や、WindowsSearch など最近の検索では、PC内のメールデータも高速で検索できるようになったので、
このソフトの価値はなくなるかも知れない。
雑情報 |
Outlookの archive.pst(1) (2) (3)
(ネット情報) Outlook Express からの乗換え案内 |
PC online 「Windows メール乗換え案内」 より
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