Windows(Live)Mail  安倍(2011/2, 2012/8改) 

 メールソフトとの比較表は → こちら参照     設定法はこのページ下
 WindowsLive は2016/6でサポートを終了し、WEBメールのOutlook.メールへの移行を促している。
 WindowsLive / WindowsMail 使用感想  

送信相手が20-30名の少人数なら使えるが、職場や同窓会などの大人数にも使用する場合は、これら二つのメールソフトは適していない。

理由:

本件、ユーザーからの問合せに対して、MS社日本法人は 「Windows(Live)Mailがアドレスフォルダを表示しないのは正常な動作です」
なんてアホな応答です。
http://support.microsoft.com/kb/931834/ja
http://bit.ly/1p4GTh1
まるで「このビールにはホップがないが正常です」と言ってる ようなもの。
欧米アルファベット文化圏の様式をそのまま日本語訳してしまったため日本語名簿管理には適していない。

OutlookExpress、Outlook20**、ThunderBird、そして、Gmailでは 家族、友人、同窓会 それぞれ独立フォルダでアドレス管理ができ Excelからのインポートも簡単です。
OutlookExpressでは、いったん全体フォルダにインポートして次に 個別フォルダに移す。という2段操作が必要ですが簡単です。

下記 パソコン修理屋アドバイザーによれば、「Windows(Live)Mailは OutlookExpress の退化」だそうな。

http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2009/09/windows-8e07.html

なお、Gmail はメールソフトを使わないクラウドのWebメールですが アドレスは Excel (CSVファイル) から分野別フォルダーにインポートできるし、
その分野別フォルダーからメール宛先に記入できます。 
この分野別フォルダー機能は Hotmail にも YahooMail にもない。すなわち、Windows(Live)Mailは これらのフリーメール並みです。

WindowsLive/WindowsMail以外の多くのメールソフトでは、 住所を含め、名簿はExcelで作って、ここで更新の管理ができるので
・メールソフトへの利用 ばかりでなく、
・皆さんに配布する紙印刷名簿へ 利用できるし
・年賀ハガキの宛名印刷へも利用できる。
(全てのハガキ印刷ソフトはExcelから住所インポート可能)
全てが共有で最新データで利用できます。
そのためには、メールソフトで友人、親戚、会社関係、など分野別フォルダで管理できなければなりません。
WindowsLive/WindowsMailは それができない退化ソフトです。

  Outlook Express 6 との違い

◎進化したこと: 
1)
メッセージは各メールごと、アドレスは各アドレスごとの個別ファイルになったので、単独に中身が見えて利用できる。
過去のメールもすべてこの形式に変換してどこかのフォルダに保存しておけば、メールソフトに負担をかけずに
大量のメールからデスクトップ検索で素早く目的メールを取り出すことができる。
メールのバックアップは新たなメッセージだけを追加すればいいので極めて高速になり、かつ バクアップファイルも単独に利用できる。

一方、Outlook Express では
・分類フォルダごとにまとめて1つのファイル *** .dbx(メッセージ)、 ***.wab(アドレス)で保存されOutlook Expressがないと
ファイルの中身は見えない。
メールのバックアップは1メール更新ごとに他のメールも含めた大きなファイルの更新が必要。

2)WindowsMail ではフリガナソート/検索ができたが、WindowsLiveではその機能が消えた。

3)OneDrive との連携で、メール容量を増やすことなく、写真多数のアルバムを添付できる。(フォトメール機能 使い方(1) (2) )。
 (フォトメール機能はWin10以降動作しないようだ)

◎退化したこと

1)宛名入力がやりにくい。グループ分けしても宛名入力の際は 全てのメンバーが一括されてしまう。※1) ※4)
 分類されたカテゴリー(グループ)一括発信はできるが、メッセージ作成後にカテゴリーから 宛先選択できず、作成前なら1名のみ宛先選択できる。
統合帳から検索で探さねばならない。
ネットでも不満多数あり。 (1) (2) (3) (4)  MS社の回答

 例えば、新たにOB会名簿をインポートすると、他の名簿と統合されてしまい、これをグループ化するには1名づつ選択しなければならない。
注意!: Outlook200* から分類された名簿をインポートすると、全てが統合されてインポートされ、後での整理が悲劇的になる。

2)日本語対応が不十分のまま宛名入力機能を「分類」中心から「検索」中心に転換したようだ。
「あいまい検索機能」がないので例えば「小沢」では「小澤」がヒットしない。

3)Excel表からのインポートに文字コード変換操作が必要になった。(これは明らかにバグ) ※2)
しかもフリガナのインポート/エクスポートはできない。

◎Outlook Expressからのインポート
・メールの Windows(Live)Mail ← Outlook Express のインポートは問題なし。逆はできない。

 WindowsLive  

Windows VISTA まではMailer としてOutlook Express/WindowsMail が付属していたが、次のWindows7 では付属Mailer は無くなり、
ユーザーは MS-hotmail と統合した「WindowsLive 」をダウンロードして使用する。 WindowsLiveは、WindowsXP,VISTA でも使える。
基本的には操作法や、メールデータ形式は WindowsMail と同じだが
・WindowsLive はメールアカウント毎の種分けができる。
・送信済み記録に Bcc が残る。(WindowsMail と Outlook Express 6 ※3)に比べて改良された。)
Windows Mailの場合も、宛先をグループ別フォルダから入力できない不便があるが、Windows Mailのアドレス帳では名前にふりがなが記入できるので、あいうえお順に並ぶのでさほどの不便はない。 ただし、Windows Live ではふりがなナシになった。
アドレスの扱いは、 上記WindowsMail と同じくとても扱いにくい。 

他に
アドレス帳で、「カテゴリ」、「分類」、 は「グループ」と同じ意味の用語に使われ紛らわしい。
・アドレス帳を「カテゴリー(分類)」すると、それが宛名の「グループ」化になる。
MS社の他のメッセージツールとの連携機能は向上したようだ
・OneDrive との連携で、メール容量を増やすことなく、写真多数のアルバムを添付できる。

アカウント設定:
「Windows Live」 をインストールすると、「Outlook Express」 と「Hotmail」から自動的にアカウントがインポートされる。 当初、 HotmailはPOP受信非対応だったのでアカウントは特殊設定で通常のPOP設定とは異なる。
現在は、Hotmail もPOP受信対応となったのでアカウント設定は自動で設定される特殊仕様と手動設定の通常POP設定の2通りがある。機能に違いはない。


メール形式(テキスト/HTML) 設定:
   ファイル → オプション → メール → 送信 で設定。 (送信)
       (同上)     → メール → 読み取り → メッセージはすべてテキスト形式で読み取る。 のチェックで設定。 (受信)
  http://snow-white.cocolog-nifty.com/first/2010/11/windows-live--2.html

送信トレイの操作:

メールの左側窓の下に「送信トレイ」がある。ここにある未送信メールの操作は
  ファイル → オプション → メール → 送信 の中にある「メッセージを直ちに送信」のチェックを外して行う。 → 元に戻す。

アルバムの挿入:

下記どちらの方法でも多量の写真をメール容量を使わずに送信できる。
1)OneDrive へのリンク
 OneDrive にアルバムを作成し、HTMLメールでそのURLへリンク設定する。文字列からのリンク設定もできる。
 1)より面倒だが、アルバムはそのまま残りメール以外にも使える。

2)フォトメール: (フォトメール機能はWin10以降動作しないようだ)
http://snow-white.cocolog-nifty.com/first/2016/08/windows-live-a6.html
HTMLメールのメニューにあるフォトメールをクリック → 参照フォルダが表示 → 画像ファイルを選択 → 自動的にメール画面に挿入される。
 操作簡単。3ケ月で削除される。 (フォトメール機能 使い方(1) (2))。


※1) アドレス帳を親類、友人、業務、など にサブフォルダで分類しても、メール宛先に入力する際は 全て統合されたアドレス帳から入力することになる。
この統合アドレス帳は、アイウエオのフリガナソートが可能になったが、Excel表からはフリガナは直接インポートできず、ニックネームなど別項目にインポート後変更する必要があり扱いにくい。
MS社は、こういう場合は 「Office付属のOutlook20**を使え」 と云うのでしょうか。   フリガナは日本固有のものですから、 MicroSoft社日本法人の責任でしょう。

※2) これは日本語化の不十分さによるものでしょう。 ThunderBirdでも同様な現象があり同じ対策で解決します。
Outlook Expressと同じく、CSV経由でインポート/エクスポートできるが 日本語化が不十分で、そのままでは文字化けしてしまう。

対策:
文字コード をunicode(UTF-8)に変更する。
方法:
Excelからのインポート:
・Excel で CSV形式保存 →
・Notepad などのエディタで読込み → 文字コード をunicode(UTF-8) に指定して保存 →
・このファイルを Windows(Live)Mail でインポート。
Excelへのエクスポート:
・Windows(Live)Mail で ファイル → エクスポート → Windowsアドレス帳 → CSV → エクスポート → ファイル名と保存先指定 → 項目選択 → 完了
・このファイルを Excelで カンマ区切り、unicode(UTF-8) を指定して読み込み。
・この指定ができず文字化けの場合、いったんNotepad などのエディタで読込み → 文字コード ANSIで保存、 Excelでカンマ区切り読込み。
・エクスポートではサブフォルダ内もすべて一括エクスポートされるが、Excel表内ではフォルダごとに並ぶからここで種分けできる。

ネットでもこの問題が指摘されてます。 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070904/281166/
これもMicroSoft社日本法人の責任でしょう。

※3) 送信済メールの Bcc宛先を知る方法:
メールリストで、プロパティ → 詳細 で表示するヘッダー情報の中に全てのBcc宛先アドレスがある。
Bcc発信の記録が、送信済みメールに残らない問題は WindowsMail にそのまま残っているようです。

※4) 根本的な解決ではないが、応急的な
対処法-1
WindowsMail での新たな機能「ふりがな」を応用する。
ふりがなの頭に、親戚は 0、会社関係は 1、サークル関係は 2、という 具合に種別の識別番号を入れておく。 それだけ。
すると宛名入力ではその識別番号順に表示されます。
もちろん、名前の冒頭に数字を入れてもいいが見苦しい。  「ふりがな」なのに数字が使用できるところがミソ。ただし 「ふりがな」のインポート/エクスポートはできない。

対処法-2
アドレス帳から新規メールを作成する。
WindowsMail のツールバーからアドレス帳を開く → 送信相手のアイコンを右クリック → アクション → 電子メールの送信を選択。
複数宛先の場合は、送信相手を選ぶ際に複数指定する。 飛び位置の複数宛先は Ctrl + 指定 でできる。

  トラブル対策

Windows Update後に WindowsLive が起動しない時 → 対策 Fix it

 Outlook20** からのデータ 引越し  

アドレス:
CSV経由でインポートする。 その際、UTF-8形式への変換が必要 (上記※2 参照)

メッセージ: Outlook側でエクスポートする。
http://support.microsoft.com/kb/944501/ja

アカウント:
OutlookExpress アカウント (iaf形式)の エクスポート/インポートはできるようだ。
http://support.microsoft.com/kb/882807/ja

Outlook 2007 / 2010は、メールアカウントをバックアップしたり復元したりする機能はない


 それでも WindowsLive を使う場合 

アドレス帳の使い方:

[宛先] をクリックすると 全員の名カテゴリ名 が混在して表示する。その中から検索で探して [宛先] に入れる。
カテゴリ名を「宛先」に入れることにより、カテゴリに属する全員を宛先に入れることができる。ただし、カテゴリ内は見えないし、ここから複数を選択して「宛先」に入れることはできない。

アドレス帳の編集: 左窓の一番下にある。 ノートマークになっている。 これをクリックして編集する。
新カテゴリ作成は、カテゴリ名を右クリック。
アドレス帳のカテゴリから新規メール宛先に複数入れることができる。 Shift + 氏名 または、Ctrl + 氏名 で複数選択することができる。 しかし、
作成途中のメール宛先に入れるには全体氏名リストから指定するので極めてやりにくい。特に複数宛名指定は面倒。

MS社説明:
http://support.microsoft.com/kb/931834/ja
・新規メッセージの [宛先] ボックスをクリックして表示される [受信者の選択] ダイアログで [Windows アドレス帳] で作成したフォルダ(カテゴリ)の情報は表示されない。
・[受信者の選択] ダイアログ ボックスでは Windows アドレス帳で作成したフォルダ(カテゴリ)の情報を表示しない。

アドオンソフトで自動 Bcc発信機能可能:この機能で、 Gmail/Hotmail へ発信し、さらに受信メールもここへ自動転送すると、大容量 Gmail/Hotmail をメール保管庫として利用できる。
過去のメールの検索にも便利。
ただし、Windows10 ではアドオンが使えなくなったので使えるのはWindows8まで。
http://rentalhomepage.com/wlbcc/


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