画像の基本  (安倍) 

1)画像形式画像処理ソフト
モニターに画像を表示するのに必要な容量は、 各pixelに、8階調3原色で表示するから
1pixelで 8×3=24bit = 3byte です。  横1200、縦1000pixel の画像をモニターに表示するのに必要な容量は
1200×1000×3byte=3.6MB (1000万pixel=36MB ) になり 大容量です。
画像形式にはいろいろあり、画像編集に使う生のRAWデータや、tiff形式 、bmp形式 はこの容量になっています。
しかし、webサイトにこの形式を使うと表示に時間がかかり過ぎて現実的でありません。
そこで目立たない程度に同一色をまとめたり、色数を減らして容量を1/10程度に圧縮する工夫が採用されています。

1-1)画像の保存形式
webサイトで用いられる画像形式には多種ありますが、データを圧縮してファイルサイズを小さくできるGIFとJPEG形式がインターネットで多く使われます。
GIFは256色、JPEGは256×256×256=1677万色のフルカラー表示が可能です。
一般に、色調豊かな写真や絵ではJPEG、単純な色調のイラストやグラフではGIF が使われます。
JPEGでは圧縮により画質が低下します。 一方、GIFは256色に減色する時に画質低下が生じますが256色の範囲内では圧縮による画質低下はありません。

一般の画像ソフトでは、GIF の色修正機能はかなり制約されるので、GIF を修正する場合は色数制限のないRGBモードに変換して加工し再度 GIF に戻すと良いようです。
画像ソフトでは、 PhotoShop の機能が優れていますが多機能なために初心者が使いこなすのはタイヘンです。 機能を限定した安価なPhotoShop-E や、PaintShop Pro が使い易い

GIFと、JPEG、ぞれの大まかな仕様と特色は以下の通りです。

 GIF(Graphic Interchange Format)

 JPEG(Joint Photographic Experts Group)

一般的には写真、絵画はJPEG、イラストにはGIFが使われます。 通常、写真をGIFにすると圧縮率が悪く、絵をJPEGで圧縮すると画質の劣化がはっきりします。
画像の色数を減らしたり、サイズを変える場合、いかに画質を落とさないようにするかは画像処理ソフトのアルゴリズムに依存しますので、ここにソフトの力量の差が出るようです。優れたフリーソフトもあるようです。

1-2)画像の表現形式
ラスタ(ビットマップ)画像と、ベクタ画像 の2つのタイプ に分けられる。
ラスタ(ビットマップ)画像: ピクセルという点の集まりで表現する。画質は単位長当たりの画素数で決まり、拡大するとギザギザになる。 写真や絵画に使われ、最も多く使われる画像ソフトである。

ベクタ画像 直線、曲線、円形、などの基本図形の集まりとして表現する。 拡大しても劣化はなく解像度という概念はない。文字やイラストに適している。 ベクタ画像も jpeg や gif で保存するとラスタ画像となる。

1-3)画像処理ソフト
定番ソフトとしては
・ ラスタ(ビットマップ)画像中心: PhotoShop、PhotoShop-E、PaintShp-Pro など広く普及している。
PhotoShop の機能限定版のPhotoShop-E はレイヤー種類の制限や、CMYK 4原色画像の編集ができない点などがあるようですが、用語やメニューが単純化されて直感的に操作 ができるとともにアルバム処理が付加されアマ用に適しているようです。
jpeg圧縮の場合、Photoshopと、PaintShop-Proの比較はこちらをご覧ください

・ベクタ画像中心: Illustrator、FireWorks  など、プロのイラストレーターが多く使う。
            Illustratorの作図例
最近は、どの画像処理ソフトも ラスタ(ビットマップ)画像とベクタ画像の両画像が扱え、境界は小さくなっているようです。
画像処理ソフトを使ったデジカメ写真処理に関してはこちらの解説が役立ちます。


画像をリサイズするフリーソフトソフトはこちらを参照


PhotoShop Elements 9 使い方
PhotoShop Elements 6 使い方



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