WebサイトのFLASHファイル(***.swf)の収集と改造 安倍
収集
いくつかの方法があるが一長一短あり、かつ、FLASHが衰退した現在では収集とともにSWFファイルをMP4に変換する下記4法がいい。
優れたアニメが多い Jacquie Lawson からの取得は、4法すなわち、SWFを MP4/AVIで取得。 → WindowsMovieMakerで加工
→ YouTubeへ が確実。
1法 ブラウザから保存 |
ブラウザ: Internet Explorer /FireFox で ファイル → 名前をつけて保存→ WEBページ完全
で****.swf が分離保存できる。 Internet Explorer でできなくてもFireFoxでできる場合が多い。
簡単な操作だが、この方法では収集できない場合が多い。
SWF 以外の多量のファイルが収集され、それらとの関連で機能している場合は、その後のマスキングなどの編集がやりにくくなることが多い。
一方、この方法で収集できたSWFファイル(及び関連ファイル)は元画像を再現する。
2法 Cache にある SWFファイルを専用ソフトで収集 |
生成SWFファイルは単純で後の編集は容易だが、付属ファイルのパラメーターで文字情報などが書替えられていると、取得SWFファイルが元画像と異なることがある。
この方法のFlashファイル ****.swf を取得するフリーソフトはいくつかあるが以下の注意が必要です。
1) SWF Catcher は同名の別ソフトがある。 (Sothink社製のSWF Catcher が実績あるようだ)
2)それぞれ、I.E用、FireFox用の別ブラウザ用ソフトあり。
3) 下記 Flash Saving Plugin (UnH Solutions社製) と、Swf Cache Viewer は同一 ソフトである。
4)そして、それらはブラウザのプラグインとして動作するのでブラウザの VersionUPで操作が変わったり動作しなかったりする。
5)しかも注意すべきは、フリーサイトであるため、全く別ソフトもダウンロードさせようと誘導する。とても分りにくい。
Flashのプロテクトの種類によってはこの方法は使えない。
・Sothink SWF Catcher 推薦 (Internet Explorer用) (FireFox用) ※1)
InternetExplorer:: Flash画面の外側の適当な場所で右クリック → Sothink SWF Catcher でソフトが起動し、Flash収集画面が現れる。
(IE 旧Ver.では、Tool → Sothink SWF Catcher)
目的ファイルにチェックを入れ → SAVE でドキュメント内にSWFファイルが保存される。・FireFox: アドオンを有効にしておくと FireFox左窓にSWFファイルが表示する。
左窓に表示したSWFファイル名を 右クリック → 保存 で****.swf が分離保存できる。・原典SWFが付帯ファイルのパラメーターを使用している場合、例えば メッセージ文が外部パラメータの場合、違った内容になることがある。
(Valentine Day カードのはずがMothers Day カードになったりする)
・Flash Saving Plugin (Swf Cache Viewer と同一ソフト) 多分、同一原理のソフト: FLASH MANIA
3法 直リンク |
・サイトのソースで、.SWF ファイルを検索。
・http://からのパスを調べる。 場合により、***.swf の後ろに長い記述がある。
例:
"http://abcdefgh.com/product/cardswf/19390725.swf?cont=1&hdn=0&hdr=Thinking of You!&pv=19390725&code="
この " " 内全ての記述をコピー
1) このパスのURLでFLASHが表示することを確認。
2) ホームページビルダーで簡単なダミー FLASH入りホームページを作成しておき、ここの.SWF部分をhttp://からのパスを含めた.SWF ファイルに入れ替える。
即ち、直リンクする。 (DreamWeaver はコードが複雑なのでやりにくい) → 表示を確認する。この「直リンクSWF」のままでも使えるが、収集元が消去したら見えなくなる。 SWFファイルを取得するには、さらに
3) 上記 2)のFlashページをブラウザ:Internet Explorer / FireFox で閲覧。 2法の ソフトで SWFファイルを分離する。
★ |
4法 PC画面から直接収集 |
oCamを使うと パソコン画面上の動画や動作風景を範囲指定して、AVI / SWF 形式のMP4動画ファイルとしてキャプチャしてくれる。
音声も同時録音する機能あり。 ただし、MP4形式は数MB以上のかなり大きな容量となる。
生成したMP4は、Windows MovieMaker などで前後部分などの不要部分カットや音声、文字、画像追加などの改造をするとよい。
画像キャプチャーは確実だが画質劣化が生じる。特にグラデーションなどの中間色画像は劣化が目立つ。
30MB容量はWinXPでは表示せず、VISTAではぶつぎれで滑らかに表示しない。
5法 Flash解析ソフト(有料)利用 |
Free Motion(Frimo) ※2)
・このソフトにも、2法のSWF Catcher が付属しているが、Sothink のSWF Catcherとは違うようだ。
改造
収集したFlashの改造(1) マスク法 |
取得したSWFの不要部分は、レイアウト枠でマスク画像を上書きして隠せる。 この方法はHomepageBuilder で行う。DreamWeaver では層のindex値を指定してもマスクが下層になりできない。
ただし、HomepageBuilderでは初期画像サイズや縦横比がでたらめになることがあるので縦横比を知るためにDreamWeaverを使うと良い。
なお、直リンクのSWFはHomepageBuilder でもマスクが下層になり使えない。
この方法のSWFは原画そのもので画質劣化はないし、拡大しても劣化しないから、 拡大 → 広告をマスキングでトリミング が役立つ。 → 改造例
収集したFlashの改造(2) Frimo |
上記5法のFlash解析ソフトFrimoで原典のメッセージを削除したり自分のメッセージを追加する。
ただし、最近のSWF ファイルはプロテクトされていて不完全な取得になったりフリーズする場合が多い。 原典のメッセージの削除レイヤー削除程度ならできる場合がある。
また、メッセージ追加は1つだけでき、2つ目のレイヤーでテキストを挿入しようとすると画面が乱れる。 FrimoでいったんSWFを生成し、ふたたびFrimoで読み込むと
いくつでもテキストを追加できる。
レイヤー追加 → 開始位置にキーフレーム挿入 → テキスト挿入 → 終了位置にフレーム挿入
Frimoは本家 Adobe Flash と操作性が類似でマニュアルは簡単なので、使用にあたってはAdobe Flashを習熟する必要あり。
Flare フリー
ActionScript の解析が優れたソフト。タイムラインへの解析はないようだ。
収集したFlashの改造(3) Web Effect |
基本:静止画像の背景化は前景に入れた後に背景に変更。 途中にマスク挿入:エフェクト→強調→配置
簡易法:
・動画をインポート → Effect → 強調 → 配置 → ループ解除。
・静止画メッセージをインポート → 背景に変更 → 1フレーム長く。
本格法:
PC画面から直接キャプチャしたAVII映像(上記4法)をFlash作成ソフトで読み込み、テキスト文や画像を追記、それを移動させるなどの改造ができる。
WebEffect はAVI、WAVを読み込める。ただし背景には使えず、また個々のLoop OFF設定ではLoop再生になる(Loop="false"指定しても不可)。
全体のループを停止するには、修正 → シーンプロパティ → Exit Scene → 停止 にする。
入れ替えた背景音が映像より長い場合は、Loop停止としてさらに、上記法プラス 映像長さ(タイムラインパネルのフレーム数)より、映像エレメントフレーム数を
1コマ短くして、
ここでLoop設定offにする。1コマ短くすることで最後が空白画面になる。
空白画面を防ぐには、最下面に静止画像を入れる(エフェクト効果「配置」をせずに、置くだけ)。
静止画像は何でもよいが、動画最終画面にするにはWindows Movie Makerなどの動画編集ソフトでその画面を切り取るとよい。
類似ソフトの「FlashMaker3」や「かんたんWEBアニメーション」にはこの映像読み込み機能
はない。FlashMaker3にはFlash にFlashを重ねる機能があるがFlashMaker3の
中間ファイル(***.fmc/fmd) の段階でしかできない。
WebEffectで生成したSWFをFrimoでも追記できる。ただし、やはりLoop再生になる。
改造例1
1) CamStudio でAVII映像(上記4法)で取得
2) Windows Movie Mater でAVII映像読み込み。メッセージ画面を静止画像で取得。 移動画面はメッセージ部分のみを選択切り取り。 これを PhotoShopで書き替え。
3) WebEffect で1)のAVI映像を読み込み、Effectで 強調 → 配置 設定すると、映像は狭いタイムライン初期表示となるが音声部分が長いフレ-ムで表示となる。
4) 映像タイムラインを音声フレームより1コマ小さく設定
5)静止画像2)を重ね、必要に応じて背景メッセージにシンクロして移動させて背景メッセージを隠す。 あるいは映像の最後に静止画として重ねる。
6)全てのタイムラインのLoop設定OFFにする。 さらに、修正 → シーンプロパティ → Exit Scene → 停止 にする。
WebEffect のモーションで、移動設定は2つあり、XYそれぞれの反対方向の設定ができる。Y方向の場合、下側の移動設定が下方向。数値は上からの終点距離。
改造例2 音声入替え
AVIファイルにあるサウンドはWebEffectへの挿入時の設定で削除できる。WebEffectで新たにサウンドMP3を挿入できる。
収集したFlashの改造(4) Windows Movie Maker |
使い方 AVI, MP4 WMV 可 SWF不可
映像を右窓へDrag & Drop → 左窓PLAYで進行するとともに、右サムネール上に進行位置が表示される。
不要部分カット: カット位置で一時STOP → 編集 → 分割 →
右窓サムネールの不要側を右クリック → 削除 →
ムービーの保存 → MP4 WMV
末尾に署名: 一時STOP → キャプション → テキスト挿入できる。(その際、最後の画像が保存されることがある)。 あるいは、
映像の最後の位置で → スナップショット(1枚の画像を保存できるのでこれに加工) → 「ビデオおよび写真の追加」でこの画像を末尾に追加。
スナップショットへのフェード切替可。
最後に追加する(単独or複数の)静止画像のひとつの表示時間は、編集 → 停止時間 で短く調整できる。複数追加で長くもできる。
BGM追加可能
保存: 「保存」では編集中の形式. WLMP で保存。 「ムービーの保存」で WMV/MP4 形式で保存。
Lawson の場合: ・動画最後の1コマをスナップショットで静止画像で保存し、自分のメッセージに入れ替え。
・Lawsonのメッセージ動画部分を削除し、代わりに上のスナップショットの静止画像を入れる。
収集例 |
1法でできた例(2012/11現在)
FireFox
http://www.eastbeans.com/newyear/index.html
http://www.netcard.ne.jp/index.php
2法でできた例
http://www.jacquielawson.com/
Jacquire Lawson の例 |
後加工 |
SWFファイル はレイアウト枠でマスクして元映像を部分的に隠すことができる。 ただし、DreamWeaver はマスク画像はFLASHの下側になる(理由不明)のでHomepageBuilderを使用する必要がある。
いったんレイアウト設定した後はDreamWeaverを使用できる。
※1)SWF Catcher のダウンロードサイトはいくつかあるが、これらが同一か否かは不明。
SWF Catcher( Fire Fox用 ) ダウンロード他のサイト
ウッカリすると不要なソフトまでダウンロードされそうになるから要注意
※2)Flash解析ソフト:FrimoにもI.E用SWF Catcherが付属。 Fire Fox向けは下記からダウンロード
http://www.ah-soft.com/fm/firefox/index.html
関連ページ
・ムービーのHP掲載
http://1939abe.web.fc2.com/pc/hp/slideshow/movie.htm#it
・YouTube を利用したHP掲載
http://1939abe.web.fc2.com/pc/hp/slideshow/you-tube.htm#it
・CumStudio による動画取得
http://1st.geocities.jp/kyokuyu/pc/hp/slideshow/camstudio.htm
・WebサイトからのFLASH 収集と改造
http://1939abe.web.fc2.com/pc/hp/flash/pacri.htm
・Flash ファイルのスマホ 対策
http://1939abe.web.fc2.com/pc/hp/flash/smapho.htm