スタンバイ、休止状態、SLEEP、電源OFF 10/7/3
 パソコンを使わない時の電源処理


・パソコンを使わない時、いちいち電源OFFにすると、次に使用する時立ち上げに時間がかかる。
 その際便利なのはSLEEP、スタンバイ、休止状態 にしておくことです。

スタンバイ:(WindowsXP以前)
実行中のデータをメモリに保持したまま、HD、そのほかのデバイスの電源をオフにする。メモリにのみ電力が供給される。
スタンバイ状態からの復帰は数秒程度と速い。
ただし、近隣落雷などで電源にノイズが入るとメモリ内容が損傷する。
その影響で、次に起動した時にHD内容までも損傷することがある。

休止状態:※1)
HDにメモリの内容を退避してから、メモリを含む各デバイスの電源を完全にOFFにする。
復帰では、退避したHD内容をそのままメモリに移行させる。
だから、復帰はスタンバイよりも少々時間がかかるがOS再起動がないので電源OFFからの起動よりも遥かに速い。
かつ、近隣落雷に対して電源OFFと同程度の安全性がある。

SLEEP:(Windows VISTA以後) ※2)
スタンバイと休止状態を組み合わせたモード。
通常はスタンバイから復帰させるので速い。問題が生じた時のみ休止状態から復帰させる。
即ち、速度と安全が両立。


※1)WInXP では、終了の際、「スタンバイ」はありますが「休止状態」はありません。
でも「休止状態」にすることができます。
方法:
終了で「スタンバイ」「電源を切る」「再起動」のメニューが表示された時 Shiftキーを押す。 それだけで「休止状態」のメニューが現れます。

※2)VISTA以後の仕様
マイクロソフト社では、SLEEP機能ができて以来、
機器を使用しない時は、電源OFFにせずSLEEPにすることを推奨しています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060904/247116/

VISTAでも機種によっては電源メニューに「休止状態」がありません。
その場合、 下記方法で「休止状態」が表示されるようです。
クラシック表示が必要な場合もあるようです。
http://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/007299.htm


●SLEEP と スタンバイ どちらもすぐに起動する。
「スタンバイ」の消費電力は「SLEEP」と「休止状態」より大だが、屋内電源につないでおけば気になる差ではない。
実質的な違いはデータ保護の安全性です。
・スタンバイはメモリに作業状態を保持する。
・SLEEPでは、メモリ、HD両者を併用して保持する。
その結果、
・中断時間中に電源にノイズが入った時にはスタンバイではデータが消滅する危険性がある。

●雷対策
落雷すると、「雷サージ」といって周辺地域に1万分の1秒という極短い時間に、 数万Vの高圧電流が誘起されるらしい。
雷サージは電気機器がOFF状態でも破損したりします。破損しなくてもPC メモリは簡単に飛ぶ。
だから、遠雷が聞こえたらPCは電源OFFばかりでなくコンセントを抜くべし。 と云われています。

PCの稼働(あるいはスタンバイ)状態ではメモリ(DRAM)に
OSの一部、使用ソフト、ユーザーのデータ、常駐ソフト などが入っています。
これらが損傷を受けると損傷OSがHDにアクセスするからHD内にも影響する。

安全な雷対策を順番に並べると、
・コンセントを抜く(絶対安全)
・電源OFF または 休止状態にする。
・SLEEP(データはHDに退避してるしメモリへの給電源はコンデンサーなので電源OFFとほぼ同レベル)
・スタンバイにする。(メモリへの影響はPC稼働状態とほぼ同レベル)
・PC稼働状態のまま


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